Customers
Voice

「個人の気づきが、トップランナーとしての組織の継続につながる」STV札幌テレビ放送株式会社様

STV札幌テレビ放送株式会社様

STV札幌テレビ放送株式会社
総務局人事部マネージャー 大島康孝 様

――弊社に研修を依頼いただいたきっかけや背景は何ですか?

最初のきっかけは、御社からの案内を目にしたことでした。リンククリエイトさんに当社の研修をやっていただくようになって3年が経ちましたが、それ以前は東京の著名なコンサルティング会社に依頼していました。非常に高額でしたね(笑)。ところが北海道の事情や私たち放送・テレビ業界の実状にあっていない部分も多くて、なにより受講した社員の評判も良いものではなかったんです。なかでも特に、管理職を中心とした社員研修をどうしようかと悩んでいたところでした。

それで、山崎さんにお会いして話をしたら、僕らSTVの北海道での立ち位置や課題などを理解いただける人だと感じました。なにより形式張った経営論やマネジメント論よりも、組織をつくっている個人に答えを求めるというか、最終的にその人個人に気づきを生める研修をやってもらえそうだったので、お願いしようということになりました。

――どのような人事上の課題やテーマがありましたか?

pho_stv_020うちは、会社の歴史や業界の移り変わりなどの背景もあって、社歴が長く、過去に大きな実績をつくってきた部長級以上の管理職が多いのです。
それ自体は良いことなのですが、その下のマネージャー層が人数は多いものの、各人の主体性なりリーダーシップをどう発揮し、インパクトのある仕事を作りだしていくのか、積極的な雰囲気がなかなか醸成されていかない状況でもありました。

そこで、うちはどうしてもプレイヤーの延長の管理職という感じになっていたのですが、マネージャーとして今後どういうふうに動いてどうチームを活性化させていくのかということを、対象の社員には自分なりに掴んで活かして欲しかったというのがありました。

――もっと組織のマネジメントができる管理職、というのが求められていたのでしょうか?

pho_stv_030そうですね。どこの会社もそうでしょうが、マネージャー層が全員、部長になるわけじゃない。でも部長になるならないに関わらず、全員がリーダーシップを発揮していかないと、組織が機能しないわけです。さらに今、我々の業界は業界自体が構造的な変革を必要としている状況です。今後も視聴者やクライアントから支持されるテレビ局であり続けるためには、会社全体の底上げも必要です。そういうことも理解して欲しかった。
部長研修の何回目かで、部下の直接の声を拾って受講者に投げたことがありましたよね。あれはほぼ360度評価に近いというか、普段職場でそういう場面はないわけで、なかなかショッキングでおもしろかったですね。

「自分がすべてのはじまり」である、という山崎さんのあり方を、会社としての共通認識にしていきたいと思っています。マネージャー層の人たちだけではなく、若い世代にも持って欲しい意識ですね。

――業界の動きも大きい中で、STVさんとして社員のみなさんにどうあって欲しい、などその辺りのお考えはありますか?

STVはここまではお陰様で、道内テレビ局の中で売上も視聴率もずっとトップでこられています。ありがたいことです。でもこの状態を、これからも守り続けるのはそうそう簡単なことではないと思っています。トップを続けるためには、常に道民のみなさんやクライアントに新しい価値を生み出していかないとダメだと思うんです。ですから守りつつ攻めるといいますか、それを実現していきたいと。
たとえばやはり25年間同じ番組をつくっているとね、安定していることへの安心感はありつつも一方ではどうしても古さを感じてしまう部分があります。

――実際に3年間、弊社に研修をお任せいただいていますが、御社に生じている変化などはありますか?

pho_stv_070「自分がはじまり」の言葉通り、なんでも自分からだと自ら積極的に発信をして仕事をしてくれている人もいますし、周囲の社員とのコミュニケーションや関係性がよくなったという話も聞きます。
でも正直、研修の効果って測定しづらい面もありまして、1回やってすぐに結果が出るものでもない。そこが僕らも課題ではありますが、だからこそ同じテーマを繰り返し繰り返しやっていくことは大事だと思っています。
あとは、受講した人たちが真摯に山崎さんの話を聞いて取り組んでいることがすごく印象的で。表面上の目に見えやすい変化はもしかしたら少ないかもしれないけど、内面では変化が生まれてきているんじゃないかと思いますね。
そもそも放送局の人間って、研修のような機会を斜に構える人も結構多いんですよ(笑)。そこからだんだん山崎さんの話に引きこまれていくというか、時間が経つのがあっという間に感じました。

――これからの研修についてのご意見、御要望がありましたら、教えてください。

pho_stv_010研修内容についてはとても満足しているので、要望とは少し違ってしまうのですが、個人的には本当は全社員に山崎さんの研修を受けて欲しいと思っているんです。いまは役職者向けに研修を実施していますが、社内に自分がはじまりの文化が浸透したら、次の段階を考えていこうかな、と。自分のあり方というか、自分で自分の目的を持って、うまく行かないとしたら自分のなかに何かがあるんだな、と一人ひとりが気づいていくような組織になりたいですね。

――これからの社員に求めたい力やセンスなどはありますか?

上司・部下という役職の縛り、従来の価値観にとらわれすぎることなく、チームとしてお互いに納得を生みながら仕事ができる、そういう関係性・文化をつくっていければと考えています。社員だけではなく、外部のスタッフともそういう関係を作り、お互いの良さを引き出しつつ新しいものを作り出して世の中に発信していく、そういう私たちでありたいですね。

Profile

どんな場面も温厚で冷静な大島さん。ラジオ・制作・事業等多くの部署でのご経験を人事部でのお仕事に反映されながら、いつもいい組織づくりを目指されています。仕事を離れるとベーシストとして音楽活動も。とっても楽しい素晴らしいライブをやられています。仕事・生活の楽しみ方、カバー領域の広さ、冷静な発言、いつも勉強させていただきヒントをいただいています。ありがとうございます!

page top