第3回(3)成果を出す企業研修とは? ①新入社員編
2016年10月25日
こんにちは。山崎@リンククリエイトです。
今回からは、私が考える“成果を出す企業研修”について、階層別には4回、目的別だと2回、合計6回に分けてお話ししていきたいと思います。
―階層別―
- 中堅社員
- 管理職
- 役員
―目的別―
- 営業力強化
- 社内コミュニケーション改善
新入社員研修よくあるパターン
まずは、新入社員研修です。これは企業規模に関わらず実施され、外部研修に派遣されることも多く、社会人になったら誰もが通る道ですね。
さて、ちょっとここでみなさんに質問です。新入社員研修で何をやったか覚えている方はいらっしゃいますか?
受けた記憶はあるけれども、「マナーとかやったよな〜」というくらいで、具体的な内容まではあまり覚えていないのではないでしょうか?
よくある新入社員研修のパターンは、
- 社会人としての心構え・社会人意識の醸成(「働く」とは、会社創業の理念とは、など)
- ビジネスマナー(名刺の受け渡し、電話応対、その他一般マナーなど)
- ビジネスの基本動作(報・連・相など)
- (配属先の)業務研修
このような感じでしょうか。
初めて社会人となり、環境の変化に戸惑いもあって慣れるだけで精いっぱいの中に、結構な量の知識を詰込むような研修内容になっていることが多いような気がします。
このような内容は企業内で完結するため、当社はプログラムの一部を依頼される、という感じですが、新入社員向けではなく中堅社員研修、管理職研修のご依頼をお受けする時に思うことがあります。
それは、
「中堅社員、管理職向けにご依頼いただく内容こそ、本来なら新入社員研修の時にやっておくべきことだったのではないか?」
ということです。
新入社員研修というのは、実はどこも似たような内容です。本を読めば書いてあるようなビジネスマナーに1日かけて、名刺の渡し方を覚えたり、エレベーターに乗る順番を覚えたり。人事・総務部門の担当者としても、「社会人としての最低限の心得とマナーを教えるのが普通」という考えもおありなのだと思います。
でも、それって実際役に立っていますか?
どんな新入社員研修なら、本当に役に立つのか?
私は、新入社員研修は少なくない時間と労力、そしてさらにお金をかけるわけですから、ちゃんと彼らと会社にとって役に立つ内容にすべきだと、いつも感じています。
弊社が新入社員研修を行う場合は、知識やノウハウを教え込むのではなく、物事の見方や捉え方といった、そもそもの彼らのOSを一気に入れ替える、ということを目指します。
例えば、
- どのように社会のお役に立つのか?
- 商売とは?お金をいただくことの意味とは?
- なぜあなたはこの商売をするのか?
- どういう生き方をするのか?それはなんのためか?
というような内容を徹底的に考えてもらい、実際の行動にも繋げてもらうわけです。
- 自社の商品やサービスについて十分に考えさせ、自社商品を好きになってもらう。
なんていうのもいいですね。
社会人として身につけるべき最低限のマナーは、営業部門の先輩に同行して客先でお客様にご挨拶させていただく・・・その方が数日の新入社員研修でやるより遥かに効果的で、記憶に残ると思いませんか?
先輩社員を新入社員の教育担当にして、彼らの育成というミッションを与えることで、会社にとっての副次的な効果も狙えます。
人事・総務部などで新入社員研修を企画し運営する立場としては、まずは社会人の基礎を身に付けさせてから配属させたい!と考えられるのは自然なことです。とは言え、発想を変えてもっと大きな成果を狙うのはどうでしょうか。
もちろん、伝統的な?方法を変更するためには少なくない労力がかかるでしょう。ためらうお気持ちもわかります。
しかし、今までと同じ新入社員研修では何かが足りないとお感じで、これから御社に合わせた新しい内容の研修を作りたい、というご希望がありましたらぜひ一度、ご相談ください。
弊社が今まで行ってきた研修については、こちらの事例をぜひご覧ください。